サイトにお越しいただきありがとうございます！運営者のふわまるです。
2022年9月にブログを開設しました。少しずつ学びながら続けています。
仕事柄、PCではWordやExcelを日常的に使ってきましたが、WordPressはブログを始めてから初めて触れるようになりました。
この記事では、簡単な自己紹介とこれまでの職歴についてお話しします。
自己紹介
私は40代の男性で、妻と2人の子ども（大学1年の息子と中学2年の娘）がいます。
趣味は漫画や読書、自己啓発系のYouTube動画を観ること、剣道など
経歴 お仕事
小学校から大学まで、ずっと県内の学校に通っていました。
「1993年のドーハの悲劇」は、私が16歳のときの出来事です。ワールドカップ関連の映像を見ると、当時の空気感や時代の流れを感じて、思わず笑ってしまいます（笑）。
この頃にはバブルも弾け、日本経済は低迷期に入りました。私たちの中学・高校時代には、「いずれ日本経済はバブル期のように回復するだろう」と楽観的に考えられていたように思います。進学校に進み、良い大学に入り、優良企業や公務員になれば安泰――そんな価値観がまだ根強く残っていました。
高校は一応進学校に進みましたが、大学は地元の経済学部へ。勉強はあまり得意ではなく、当時は特に目標や夢もなかったので、アルバイトに明け暮れながら、友人や彼女との時間を満喫していました。
就職氷河期
現在は、どの企業・業種も人手不足と言われ、新卒の学生は“取り合い”の状態です。
私の就職活動の時期は、いわゆる就職氷河期でした。企業の採用枠は少なく、そもそも求人を出していない企業もありました。今とは逆で、人手が余っていた時代。世間には仕事を探す学生があふれかえっていました。
就職できず、就職浪人をする人も多かったです。この時期に労働派遣法が規制緩和され、企業に就職できなかった多くの人が「派遣社員」となっていきました。真面目な学生は100社もの採用試験を受け、そのうち数社から内定をもらえるかどうかという状況。まさに“就職戦線”でした。
私はというと、将来に明確な目標もなく、企業の説明会には参加するものの、自分が働く姿をうまくイメージできず、バイトばかりしていました。ただ、飲食店で接客をしていた経験から、「人と関わる仕事がしたい」という思いはありました。服が好きだったこともあり、お客さんと密に関われるアパレル業界を目指すことにしました。
すぐ挫折
就職活動中、大学の適性検査で色覚異常が見つかりました。過去にも指摘されていたのかもしれませんが、きっと私自身が忘れていたのでしょう。日常生活では特に困ることはなかったものの、検査で見せられた絵がうまく見えず、「色覚に異常がある」と告げられました。
アパレル業界を目指していた20代の私は、その一言に心が折れてしまいました。
今思えば、それが大きなハンデになるとは限らないのですが、「人と違う」と感じることには、少なからずショックがありました。それでも、大手のアパレルメーカーを数社受けましたが、不景気の時代、アパレル業界の求人はごくわずか。受かるはずもなく、刻一刻と卒業の時期が迫っていました
福祉に出会う
就職先も見つからず、卒業後はアパレルショップでアルバイトをしながら、正社員登用を目指そうかと考えていました。
そんな頃、友人が老人ホームの内定をもらったという話を聞き、少し興味が湧きました。あまりにあっさり内定が出たことに驚きです。友人は公務員試験に落ちたため、翌年の再挑戦までの“つなぎ”として老人ホームに勤める予定でした。その条件でも内定が出たというので、さらに驚きました。
進路について親に相談したことはなかったのですが、このときばかりは母に就職のことを話しました。うちは両親と兄の核家族で、介護の経験は誰もありません。当時は介護保険が施行される前で、高齢者介護の認知度も低く、世間的にはまだ“未知の世界”でした。イメージとしては「きつい、汚い、給料が安い」という印象が強かったと思います。
それでも、当時の自分には得意なことも目標もなく、「ならばせめて、世の中の役に立つ仕事に就きたい」と思いました。
老人ホーム――正確には介護老人保健施設ですが、面接に行くとその日のうちに内定が出ました。施設側としては、過去に大卒の採用はほとんどなかったらしく、逆に「うちでいいの？」と心配されましたが、晴れて就職が決定しました。
高齢者の介護は楽しかった
介護に対するイメージがまったくなかったため、仕事を始めた当初は、まるで度胸試しに行くような感覚でした。介護老人保健施設（以下、老健）は、在宅と病院の中間のような施設で、病院特有の臭いや雰囲気が緊張感をさらに高めていました。
それでも、忙しいながらも仕事はそれほど過酷には感じませんでした。オムツ交換や排せつの介助も、思っていた以上に抵抗なくできました。しっかり昼休憩も取れますし、意外と“楽”に感じたのが本音です。
それは、学生時代の飲食店でのアルバイトがあまりに過酷だったからかもしれません。少人数で常に忙しく、まともに食事を摂る時間もありませんでした。時給はたしか850円ほど。大学の授業を終えてそのままバイト先へ向かい、帰宅は23時頃という生活を週5〜6日続けていました。それでも月の給料は8万円ほど。お金を稼ぐことの難しさを痛感していました。
老健も決して高給ではありませんでした。基本給はたしか14万円ほど。今思えば驚きの金額ですが、当時の物価が特別安かったわけでもありません（笑）。
それでも、週2回の休みがあり、昼に45分、夕方に15分の休憩が取れて、給料が10万円以上あるとなると、学生時代のバイトと比べてまるで夢のようでした。利用者さんやご家族から感謝の言葉をいただくこともあり、「とても良い仕事だ」と感じるようになりました。
福祉の世界でキャリアップを目指す
福祉の世界に飛び込んでみて、次第に「将来的にキャリアアップしたい」と思うようになりました。
きっかけは、大学の同期や幼馴染の話を聞く中で、福祉の現場がかなり薄給であることに気づいたことです。将来的にはもっと収入を増やしたい、そして待遇の良い職場に転職したい――そう考えるようになりました。
そのためには、資格を取ることが必要だと思い調べてみると、福祉の国家資格には「介護福祉士」と「社会福祉士」があることを知りました。さらに、社会福祉士の受験資格を得るには、通信教育で必要な課程を修了する必要があることも分かりました。
幸いにも、職場は勉強や資格取得を目指す人を応援してくれる環境でした。そこで私は、通信教育で大学の社会福祉学部に編入し、社会福祉士を目指すことにしました。
仕事の合間にレポートを書き、テストを受け、さらには長期間のスクーリングにも参加するという、なかなかハードな2年間でした。
……実は、卒業に必要な単位が足りず、最終的には2年半かけての卒業となりました（笑）。
大学に行くことで広がる福祉の世界
きっと、通信教育で大学に通っていなかったら、今も高齢者の介護を続けていたと思います。高齢者介護は大変な仕事ではありましたが、私にとっては大好きな仕事でした。
しかし、大学で授業を受ける中で、福祉の世界には児童福祉や身体・知的・精神の障害福祉など、さまざまな分野があることを知りました。また、学校では看護師や理学療法士など、他職種の方々と知り合うことができ、それも私の世界観を広げる大きなきっかけとなりました。
次第に、「児童相談所や児童養護施設で働いてみたい」と思うようになりました。
高齢者介護は楽しい反面、利用者さんの看取りを経験する機会も多くあります。また、介護を続けていく中で、状態が悪化してしまうことも少なくありません。高齢の方々なので仕方のないことではありますが、仕事を続ける中で、寂しさやもどかしさを感じることもありました。
障害福祉と出会う
通信教育を受けている間、実習に行く必要がありました。通信教育の場合、実習先は自分で探さなければならず、「これは困った！」と戸惑っていました。実習先の探し方も分からず、どう動けばいいのか分からないまま時間が過ぎていきました。
今思えば、当時の私に行動力が足りなかったことが原因だったと思います。
そんな中、偶然にも母の友人が知的障害者の通所施設で働いていることを知り、そのご縁で知的障害者の入所施設を紹介してもらえることになりました。探す手間が省けたこともあり、喜んでその施設を訪問し、無事に実習先が決まりました。
その施設は、主に重度の知的障害を伴う自閉症の方々を支援している入所施設でした。ですが、当時の私は知的障害や自閉症についてまったく知識がなく、まさに“未知の世界”に飛び込むことになりました。
障害者の施設で実習をする
障害者支援施設は、これまで働いてきた老健とはまったく環境が異なり、戸惑いもありました。
老健は、期間限定でリハビリを行い、在宅復帰を目指す施設です。利用者さんは4人部屋で過ごし、建物自体も病院のような造りでした。食事は大きな食堂で、約60名の利用者さんが一斉に食事を摂っていました。
一方、実習先の障害者支援施設は、10名のユニット型で、日中は2〜3名の職員が支援にあたる体制でした。利用者さんの部屋は個室で、週末には帰省される方も多くいらっしゃいました。利用者さんの年齢も、私と同世代か年下の方が多く、環境はまったく異なっていました。
具体的な支援内容は、高齢者介護と根本的には大きく変わらない部分もあります。本人の持つ力を活かし、主体的に生活を送っていただけるよう支えることが基本です。
ただ、高齢者との違いは、将来的にどのように暮らしていくかを見据えながら、持っている力をさらに伸ばすことや、身の回りのことを自分でできるようになるための支援が求められる点でした。
実習に取り組む中で、新たな分野に強い刺激を受け、「この仕事に就きたい」と思うようになりました。
転職・介護士から生活支援員に
実習先の施設では、翌年度の採用試験が行われており、思い切って受験してみました。結果は、合格。
同じ福祉の世界ではありますが、支援の対象となる利用者さんはまったく異なりました。私は、自閉症のある方の支援に携わることになりましたが、当時はその分野に関する知識がほとんどありませんでした。
今でこそ、文献や研修、YouTubeなどを通じて自閉症や発達障害に関する情報を得ることができますが、20年前はまだ文献も少なく、YouTubeもスマートフォンもなく、インターネットも今ほど普及していませんでした。
行動障害のある利用者さんへの支援では、戸惑うことも多く、他の職員と何度も話し合いながら、手探りで支援に取り組んでいました。
気がつけば、かつては自分が実習に来ていたこの場所で、今では自分が実習生を受け入れる立場になっています。
あのときの“未知の世界”は、今では私にとってかけがえのない日常です。そして今でも、この仕事が大好きです。
最後に
基本的に、何をするにも不器用な私です。ブログを始めてみたものの、分からないことばかりで手探りの毎日です。
これまで、障害者支援の現場、特に重度の知的障害を伴う自閉症の方々の支援に長く携わってきました。このブログでは、これまでの実践経験や学んできたことをもとに、少しでも誰かのお役に立てればと思っています。
どうぞよろしくお願いします。