こんにちわ、ふわまるです。
妻とはかなり長い付き合いになります。18歳の時に出会い、19歳で付き合い、28歳で結婚。
同い年ですでに40代も折り返し。あと数年で30年来の付き合いになります。そんな夫婦仲での悩みがありました。それは会話の時間が少ないこと。
二人ともフルタイムで働き続けているので、夜は疲れてるのですが、以前から義理に父からコミュニケーションが取れていないと指摘もされてきました。
頭ではわかっていながらも、心の奥底では「自分のせいじゃない」と考えていたのかもしれません。それが大きな間違いでした。
ふとした気づきから、コミュニケーションは大幅に増えます。今までじゃ考えられないくらい夫婦の会話が増えました。そのきっかけと具体的な方法をお伝えします。
基本的な向かい方として、相手を変えようとしないことが前提条件です。
コミュニケーションとは
僕は重度の知的障害を伴う自閉症の方々と長年付き合ってきました。彼らは発語のない方も多く、コミュニケーションを取ることに難しさがあります。僕たちが伝えたいことがなかなか理解できず、彼らが望んでいること、気持ちを汲み取ることが難しくなります。
実習で来る学生には「コミュニケーションは双方向のやり取りを成立させること」と伝えてきました。相手の思いを理解し、自分の思いを伝えること。それはキャッチボールのように順番に行われると考えていました。教科書ではそう教えられてきました。
しかし、実際のところはそうではないことに気づきます。関係性は常に対等ではないこと。親と子供、上司と部下。彼氏と彼女。組み合わせは様々ですが、キャッチボールのように順番にボールが飛び交うのが本当のコミュニケーションではありません。
改めて気づいた重大なこと
自分自身で気づけたわけではありせん。YouTube講演家の鴨頭嘉人さんの動画を何度も見る中で学びました。
鴨頭さんが言われるにはコミュニケーションには「聴き力」が重要であるということ。相手とのコミュニケーションを深めたい時にはまず、相手の話を聴くということが必要にあります。
あたり前のようなことですが、それが簡単ではありません。相手の興味や関心のあること、今日のできごとなど、相手に話したくなるきっかけを作ることも求められます。
特に男性は聴く力が弱いとされています。それはなぜか?女性の悩み事や愚痴に対して、すぐに解決策を出そうとしてしまう傾向にあります。相談事を持ちかけ、解決策を求められることもありますが、多くの場合は話を聴いてほしいだけの場合があります。つまりは自分の気持ちに共感してほしいということ。
例えば、「最近入ってきた新人の社員は仕事の覚えが悪い。おまけに挨拶も適当だし、態度も悪い。丁寧に指導しているけど、どうにもならない」と言われた時、「それはこういう教えた方をするといい。僕の今までに経験だと、そういう場合は~のような伝え方が有効で、~した方が良いよ」と答えてしまう。
自分の悩みを打ち明けてる。相談しているのに、暗に自分を否定されたような気分になってしまう可能性が出てきます。あくまで一例ですが。
しかし、このやり取りを続けていると、コミュニケーションは深まりません。自己開示ができにくくなるので、密なコミュニケーションを取ることがで難しくなります。
コミュニケーションの基本は傾聴
会話や雑談の場、スタート地点で自分の興味のあること、今日の出来事などを話すのではなく、相手が自分の話をしたくなるきっかけを作ることが求められます。
夫婦間のコミュニケーションの場合。余程,普段から会話が弾む仲であれば別ですが、話を引き出すのは意外と簡単ではないです。「今日はどうだった?」「一日大変だったね」とできるだけオープンに聞き出します。
通勤途中のこと、仕事の内容、同僚とのトラブルなど、些細なことでも話をしてくれたらしっかりと聴く。もちろん、スマホを見ながら聴くなんてもってのほか。相手に向かって丁寧に相槌を打つ。椅子に座ってたら背もたれにはもたれない。喜怒哀楽の感情に対して共感する。特に悲しいこと、辛いと感じている内容には気持ちに寄り添う。
悩みやトラブルの話が出ても、頭の中に解決策を浮かべない。解決策を浮かべた瞬間、その後の言葉は傾聴できなくなくなる。相手の気持ちにシンクロする。ひたすら聴くだけ。
悩みやトラブルの解決策を求められた時、自分としての意見を言うだけでは不十分。必要なのは一緒に考えること。まずはどうしたいか、何からできるかを聞き出す。基本的に悩みがある時、何をするべきかはわかっていることが多いです。でも、それに向き合いたくない、避けたいから悩んでるんです。そこで正論をズバッと言われるほど辛いことはないです。本人ができる小さな点をいっしょに考えます。
特に男女、夫婦の場合は聴く9:話す1の割合で良いと思っています。このコミュニケーションの取り方をしていると、相手から話したくなる機会が増えてきます。こちらが聞き出さなくても自然と話をしてくれるようになってきます。
会話をするタイミングの重要さ
以前は夫婦の会話は食後のまったりとした時がそのタイミングなのかと思っていました。それが適している夫婦もいると思いますが、我が家は違います。朝からフルタイムで働く妻は夕食を済ませると疲れてうたた寝をしてしまいます。疲れ切っていて会話どころじゃありません。
会話に適したタイミング。それは相手が元気な時間帯です。
話を聴いてほしいタイミングは人それぞれ違いますが、いつでも聴いてほしいわけではありません。タイミングを逃すと、聴いてほしい話も忘れてしまったり。
仕事に家事に忙しい妻の話ができる元気な時間帯は料理をしている時です。習慣化されていることは頭を使いません。全て運動性記憶で行動できているので、テキパキと動きながらも頭は暇な状態にあります。
僕はそれが分かってきたので、妻が料理をしている時に「今日はどうだった?」と話しを聴き出します。仕事でのトラブルや良かったこと。買い物中の出来事など、話を聞き出すことができるようになりました。自然と会話も増えます。ほんの少しの時間かもしれませんが、とても貴重な時間となります。
最近では話をするのが習慣になってきました。妻の方から今日の出来事を話してくれます。僕個人としては、これを「ボーナスタイム」と呼んでいます。だって、僕に話を聴いてほしいと思ってくれているのですから、これ以上うれしいことはないです。
日頃の感謝を伝えること
関係性を深めていく中で、土台づくりも大切です。夫婦関係が長いから、土台が強固かと言われると、そうではありません。人は忘れていく生き物です。ありがたいと思うことも、普段の何気ない心遣いも時間が経てば当然と思ってしまうことがあります。
僕が忘れてはいけないと思うこと。意識するのは日頃の感謝を言葉にして伝えること。ねぎらいの言葉をかけることです。
おいしい食事を作ってくれること。食後には「おいしかった、ありがとう」と言葉で伝える。
仕事から帰ってきたら、「今日もお疲れ様」とねぎらう。
僕が土日を仕事に行っていて、妻が子どもを見てくれている時。妻はその週休みがなかったことを理解する。「休みなしで申し訳ない。ありがとう」と言葉に出して伝える。
僕が意識をしていることです。
まとめ
- 相手の話をひたすら傾聴する。
- 話したいタイミングを考えて、言葉を引き出す。
- 普段から感謝の言葉を伝える
これで夫婦のコミュニケーションが深まりました。偉そうにお伝えしているような感じですが、人は忘れてしまうのが得意な生き物です。僕も意識から外れると簡単に忘れてしまうので、常に意識をしています。
改めて備忘録のように書かせていただきました。この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まお読みいただきありがとうございました。